徹夜の撮影を終えて、帰路の選択
神戸での撮影を終えたのは、まだ夜明け前の午前4時ごろ。空が白み始める街を見ながら、私は「どうやって高松市に戻ろうか」と考えていました。候補は2つ。6時始発の新幹線に乗るか、8時15分に神戸港を出発するジャンボフェリー「あおい」に乗るかでした。
まずは深夜でも使える新幹線予約アプリ「EX」で、新神戸→岡山の運賃を確認。普通車自由席は5,170円、指定席は5,710円。

ところが、始発の便は「予約不可」と表示されていました。Webで調べると、乗客が多い見込みの場合は予約自体が制限されるとのこと。金曜日の朝ということもあり、ビジネス客で満席のようでした。
もう一つの選択肢、ジャンボフェリーあおい
一方、神戸港から出航するジャンボフェリー「あおい」は、2022年に就航した新造船。設備が充実しており、瀬戸内海の穏やかな海を眺めながら快適に移動できるフェリーです。出発は8時15分、到着は13時。所要時間はおよそ4時間45分です。
料金を調べてみると、自由席が2,390円。ただし、金曜日だったこともあり、自由席はすでに満席の状態でした。そこで私は、ロフト部屋(個室タイプ)を3,000円追加で予約することにしました。合計料金は5,290円(WEB予約価格)です。

新幹線よりも、ゆっくり眠れる帰り道
私はこの日、徹夜での撮影を終えたばかりで、体は正直かなり疲れていました。新幹線で立ちっぱなしで帰るよりも、少しでも横になって眠りたい。そう考えた結果、フェリーで帰ることにしました。
あおいのロフト部屋は、個人スペースがしっかり確保されており、ベッドの上に寝転びながら静かに休むことができます。しかも、運賃を合計しても新幹線指定席よりわずかに安い。朝の冷たい空気を感じながら船に乗り込み、ゆっくりと神戸の街が遠ざかっていくのを見送ったとき、「この選択は正解だった」と感じました。
船内では、潮の香りとともに心地よい振動が続き、気づけばまどろみの中へ。目を覚ましたときには、船はすでに瀬戸大橋の下をくぐり抜け、高松東港が見えていました。

フェリー旅の魅力と、次の動画へ
フェリーでの移動は時間こそかかりますが、その分だけ“旅の余韻”を味わえる魅力があります。波の音、船体のきしみ、窓越しに広がる瀬戸内海の静けさ――そのどれもが、私のチャンネル「Setouchi Ambience」のテーマと通じる感覚でした。
この日に撮影した動画は、HDR処理に時間がかかっているため平日に公開予定です。神戸で撮影した夜景と夜桜を、映像でお届けします!

