夕立を求めて──炎天下の備中松山城、そして撮影失敗

動画撮影日記

7月某日、撮影の目的地として選んだのは岡山県高梁市にある備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)
その理由はひとつ。

夏の晴天が続く中、あえて「夕立」を狙いに行こうと考えたから。

2025年7月上旬、香川県ではほとんど雨が降らず、動画素材が撮れない日々が続いていました。
そんな中、雨を映像に残したいという一心で、「夕立が起きそうな場所」として高梁市を選びました。

備中松山城といえば、雲海に浮かぶ城の写真が有名です。
でも、僕が狙ったのはその逆。
雷鳴と夕立に包まれる城という、あまり見かけないシチュエーションです。

撮影前にはWindy.comを使って気象条件を分析。
ChatGPTと相談しながら「どの気象指数が夕立の兆候になるか」を事前に確認していました。
まさに気象と映像の実験的な挑戦です。

出発は高松駅を午前11時10分
岡山駅で新型の特急「やくも」に乗り換え、およそ40分の移動で13時ごろに高梁駅へ到着しました。車窓から撮った高梁川の映像と、特急やくもの出発シーンを動画で紹介します。

当初の頭の中には「備中松山城」の文字しかありませんでしたが、駅周辺を少し歩いてみると、紺屋川(こんやがわ)通りや武家屋敷通りなど、江戸時代を感じさせる美しい通りが広がっていました。

まるで時間が止まったような風景に、「次はこのあたりも撮影しよう」とすぐにメモ。

駅からは乗合タクシー(運賃1,000円)で、城のある臥牛山(がぎゅうざん)八合目の駐車場まで一気に上がれます
ただし、そこからが本番。

山頂にある天守閣までの道のりは、徒歩で25分、かなりの急坂。整備されてはいるものの、気温35℃の中であの坂は本当にキツい。普段運動していない人には、正直おすすめできません。

僕が登りきったときは誰もおらず、その後に登ってきたのは4人ほどでした。

山頂で待つこと数時間。
雲が生まれては消える空を見つめながら、ChatGPTに雲の写真を送って分析してもらったりしていました。

でも、夕立は来なかった。

17時、下山を決意。

結果:撮影失敗。

今回の映像は「狙い通りにはいかなかった」ものでしたが、備中松山城の“雨前の雰囲気”は感じ取れました。
いわば今回は
下見

また天候が合えば、本格的な雨の備中松山城を撮りに来たいと思います。

臥牛山は標高400メートル超。次に雨が降れば、おそらく山全体が霧に包まれるはず。
そのときこそ、幻想的な映像が撮れるはずだと信じています。

今回、備中松山城のマスコットである猫城主さんじゅーろーにも出会えました。
とてもおだやかで、堂々とした猫でした(笑)

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