雷鳴と霧に包まれた秘境駅|夏の坪尻駅を歩く

動画撮影日記

夏になると、雨の映像を撮るチャンスは一気に減ります。そんな中、私が目をつけたのは「夕立」。特に山間部では発生しやすく、運が良ければ雷や霧の風景も記録できる。今回向かったのは、四国にある秘境駅・坪尻駅。アクセスが難しく、乗降客もほとんどいないこの駅で、奇跡的な雷雨と霧の景色を撮影することができました。

梅雨が明け、夕立が数少ない雨のチャンスになるこの時期。以前、備中松山城での夕立撮影に失敗した経験もあり、天候を再確認した結果、夕立が見込まれるのは徳島県・坪尻駅周辺でした。ChatGPTに相談したところ、候補に挙がっていた「箸蔵寺」と「坪尻駅」のうち、「坪尻駅が良いのでは」と背中を押してくれたのが決め手になりました。

この日は仕事を早めに切り上げ、高松駅12:13発の列車で出発。多度津駅で特急に乗り換え、阿波池田駅まで向かいます。坪尻駅は停車する列車が非常に少なく、いったん通過してから鈍行列車に乗り換えて戻るというルートを取りました。坪尻駅到着は13:50頃でした。

阿波池田駅へ向かう特急の車内から、坪尻駅周辺に大雨が降っているのが見えました。

特急列車の中で確認した雨雲レーダーの様子。すでに雨が降り始めていた・・・

この雨雲レーダーを見て、あきらめムードになりかけたその時、ChatGPTに「夕立は同じ場所に2回発生する可能性はあるか?」と相談したところ、「可能性は十分ある」との答えが!私は気持ちを切り替え、そのまま坪尻駅へ向かいました。

無人駅に降り立ったのは私だけ。すでに雨は止んでいましたが、先に降った雨のおかげで、駅周辺の山々には幻想的な霧が立ち込めていました。雨雲レーダーでも、再び雨が来る気配。まさに自然のドラマが始まる直前の静けさでした。

駅から少し歩き、森の中へ入っていくと、徐々に雷の音が近づいてきました。雷鳴は数えきれないほど響き、思わず足を止める場面も。怖さを感じつつも貴重な音を収録でき、映像としても強く印象に残る仕上がりとなりました。

もし可能であれば、今回の便より1本早い列車で現地入りしておきたかった。そうすれば、もっとドラマチックな映像が撮れたかもしれません。自然相手の撮影は、やはりタイミングがすべて。改めて、天候の読みと準備の重要性を実感しました。

今回の撮影では、坪尻駅から北方向にある鉄橋まで行くことが目標でしたが、雷があまりにも近く、危険を感じたため動画撮影を途中で断念。偶然見つけた人工の滝までの映像にとどまりました。後日、「坪尻駅の滝への行き方」や、スイッチバック中に車窓から見える滝のドローン映像なども紹介予定ですので、お楽しみに!

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