大雨と霧の紫雲出山へ——視聴者の声から生まれた“幻想的な朝”

動画撮影日記

紫雲出山(しうでやま)といえば、春には桜の名所として全国に知られた山。
けれど今回僕が訪れたのは、夜明け前の大雨の日の紫雲出山でした。

実はこれ、視聴者の皆さんからのリアクションがきっかけだったんです。

ここ最近、YouTubeに投稿した動画の中でも、特に霧の映像を含んだ作品に反応が集まっているのを感じていました。
「もしかして、視聴者は霧を求めているのでは?」——そんなふうに思い始めたのが今回の発端です。

以前からChatGPTに相談していた撮影地候補の中に「紫雲出山」という名前がありました。
正直なところ、「紫雲出山で雨の日に撮る」という発想は自分の中にはなかったんですが、霧狙いならありかもしれない

そう思い、ちょうど大雨の予報が出ていた日の朝、決行することにしました。

まだ空も暗い深夜3時ごろ、バイクで自宅を出発。
事前にGoogleマップでルートを確認し、安全に走れることは把握済み。
予想通り、ほとんど車が走っていなかったので、スムーズに移動できました。

登山口が近づくにつれて、山道が徐々に霧がかってくるのを感じて「これはいける」と確信。

山頂に着いたのは早朝5時前。
人の気配はまったくなく、山は雨と霧に包まれて、完全に“無音”の空間

とはいえ、雨はただのしとしと雨ではなく、横殴りの本降り
駐車場には屋根がなかったので、トイレの入口を借りて撮影準備を行いました。

紫陽花を期待していたのですが、山頂は標高が高いためか、まだ咲き始めの様子。
でも、今回の主役は花ではなく霧と雨音

木々に濡れた霧が流れ込む風景は、想像を遥かに超えて映画のワンシーンのような映像になりました。

紫雲出山といえば春の桜、夏の夕景——そんなイメージが強いですが、
雨の紫雲出山も、まったく違う印象を残してくれました。

自然が見せてくれる“裏の表情”。
これは静かな雨の日にしか出会えない贈り物かもしれません。

この日の撮影映像は、YouTubeチャンネル「Setouchi Ambience」で公開中です。
視覚だけでなく音でも霧の気配を感じていただけるよう、バイノーラル録音で収めました。

ぜひヘッドホンで、雨と霧の音の世界に没入してみてください。

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