私はこれまで、YouTubeチャンネル「Setouchi Ambience」で、瀬戸内地方の自然や街の音を録音し、映像として公開してきました。その中で、ある日ふと「この音そのものにも価値があるのでは?」と思うようになりました。
POND5とは?
POND5とは、世界中のクリエイターが映像・音声・写真・効果音などを販売できるオンラインマーケットプレイスです。
テレビ局、映画制作会社、YouTuberなど、多くの制作者が素材を購入しています。
登録さえできれば、日本からでも自分の録音した音を世界中に販売できるプラットフォームです。
私はこの説明を見たとき、「これなら自分の録音を活かせるかもしれない」と感じました。
きっかけはChatGPTとの会話
きっかけは、AIアシスタントのChatGPTとの会話でした。
私は「YouTube以外で海外の人に向けて何か発信できないか?」と相談したところ、ChatGPTが提案してくれたのが「POND5で音声素材を販売する」というアイデアでした。
その時は半信半疑でしたが、考えてみると私はすでに高音質で多くの自然音を録音してきており、それらを素材として販売するのは理にかなっていると感じました。
雨音の録音は宝の山だった
私はもともと「雨の日の撮影」が多く、映像撮影と同時にTASCAM Portacapture X8で音を別録りしています。
つまり、手元にはこれまでの撮影で録音した大量の「高音質な雨音素材」が残っているわけです。
その中には、静かな日本庭園の雨音や、トンネルに響く雨の反響音など、どれも一度きりの自然音があります。
これをそのまま眠らせておくのはもったいないと思い、POND5で販売してみようと決意しました。
身分証の壁にぶつかる
早速アカウントを作成して登録を進めたところ、身分証明書の提出が必要だと分かりました。
私はまず、日本の運転免許証を使って本人確認にトライしました。
結果は……残念ながら却下。
POND5のシステム上、日本の運転免許証は正式なIDとして認められなかったようです。
思わず「ですよね(笑)」と自分にツッコミを入れてしまいました。
郷照寺で録音した雷音が転機に
その後もYouTubeの撮影を続けている中で、転機が訪れました。
香川県の宇多津町にある郷照寺で雷雨に遭遇したのです。
幸運にも、TASCAM Portacapture X8で録音していた音が見事に雷の一撃を捉えていました。
音割れもなく、32bit/96kHzの高音質で録音できており、素材として十分に販売できるクオリティ。
この瞬間、「やっぱり自分の録音を世界に出してみたい」と思いが強くなりました。
次の目標:パスポートの再取得
POND5での本人確認には、パスポートが必要です。
私は日本に帰国後、パスポートの有効期限が切れていたので、これを機に再申請することを決めました。
次回の記事では、そのパスポートのオンライン申請に挑戦した体験を紹介する予定です。
オンライン化が進む中で、日本の申請制度がどのように変わったのかも含めて書いていきます。



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