最近、私はニューヨーク・タイムズの購読を始めました。月額300円という手軽な金額にもかかわらず、正直なところ、ほとんど読めていない日が続いていました。「買っただけで満足してしまっているな」「これでは意味がない」と感じながら、通知だけが毎日iPhoneに届いていく──そんな状況でした。
ところが、ある日ふと気づきました。
「このNYTの記事をChatGPTに読み込ませれば、翻訳と要約を一度にできるのではないか?」
その瞬間、自分の中で何かがつながりました。
やってみると、想像以上に快適でした。
- NYTアプリで興味を持った記事を選ぶ
- 記事のURLをMacBookに送る
- Safariで開き、「リーダー表示」に切り替えて本文だけをコピー
- ChatGPTに貼り付けると、数秒で内容が整理される
もしかしたら、すでに同じ方法を試している日本人はどこかにいるのかもしれません。でも、購読料月額300円で世界最先端のニュースを“瞬時に理解できる” という体験は、私にとって小さくない衝撃でした。
これまで難しい英語記事を読むことに構えていた自分が、たった一つの工夫で、世界の動きを毎日のように取り込めるようになったのです。
この気づきは、私がこれから書いていくブログの方向性にもつながります。世界のニュースを入り口にしながら、「日本の現在地」や「瀬戸内というローカル」に視点を落としていく。そんな新しい読み方を、この記事から始めてみたいと思います。
世界の自動運転・AI・インフラの最前線
NYTを毎日のように流し読みしていると、世界がどこへ向かっているのかが自然と統計のように見えてきます。最近読んだ記事は、特に印象的でした。
中国では、自動運転タクシーの実用化が高速で進み、データセンターはAIを支えるために巨大なバッテリー需要を抱え、軍事とテクノロジーの境界線がほぼ消えつつある。
アメリカのシリコンバレーでは、電力インフラの奪い合いが起き、AI企業の競争は「計算力」より「電力」へ移っている。
つまり、
世界は「ハードウェア」「エネルギー」「自動化」を中心に、新しい産業地図を描き始めている。
ニュースを追うほど、そのスピードに驚かされます。
そこから見えてくる「日本の現在地」
ここで素朴に感じるのが、
日本は、この地図のどこに立っているのだろう?
という疑問です。
自動運転に関しては、規制も責任の所在も曖昧なままで、実証実験の段階からほとんど進んでいない。
AIインフラの投資額も、アメリカ・中国と比べると桁が違いすぎる。
もちろん、技術力がないわけではありません。
ただ、世界が「本番」に突入した今、日本は依然として“準備”の段階にいるという印象を強く受けます。
日本車が世界を席巻した時代は、もはや過去の基準でしかなくなりました。
「壊れない車」を作る力は素晴らしい。しかしそれだけでは、世界の流れを変える動力にはならない。
では、日本はどこで勝負すべきなのか?
海運という「未開拓の大陸」
ここで、ある仮説に辿り着きました。
日本は、車ではなく“船”で勝負すべきなのでは?
日本は海に囲まれた国で、世界有数の港湾と航路を持ち、もともと海洋国家としての資質がある。
そして何より、船は車と違って
・速度が遅い
・障害物が少ない
・広い空間で動ける
ため、自動化が圧倒的に実現しやすい。
実際、中国が急速に発展しているのは「陸の交通インフラ」です。その一方で、海上自動運行分野は日本が強いと言われています。
特に瀬戸内のような内海は、
「世界で最も自動航行の社会実装に向いているエリアのひとつ」
と専門家が口を揃えて言うほど。
国際両備フェリー「Olympia Dream Seto」が示す未来
その象徴が、国際両備フェリーの自動航行フェリー「Olympia Dream Seto」です。
いま、瀬戸内海で、自動運航フェリーという新しい動きが本格化し始めているのです。
国際両備フェリーの「Olympia Dream Seto」が今月、自動運航を前提とした検査に合格し、世界で初めて“自動運転レベル4相当”を商用運航で使える船になったためです。
背景には、日本全体で深刻化する人口減少と船員不足があります。
特に瀬戸内海の離島航路は、生活の足であり、観光の大動脈でもあるため、「便数を維持できるのか?」という問題が避けられません。
自動化はその不安に対する具体的な答えになり得ます。
とはいえ、瀬戸内海は潮流が複雑で、漁船やプレジャーボートも多く、自動運航には非常に厳しい環境です。
だからこそ、ここでの実用化は大きな意味を持ちます。
日本財団の海野常務理事は、船舶事故の8割超がヒューマンエラーであることを指摘し、自動化が安全性の向上にもつながる と強調しています。
もし瀬戸内海という“難所”で自動運航が確立すれば、他地域の離島航路にも展開できるモデルになる。
これは単なる技術の話ではなく、離島の生活と交通を守る新しいインフラづくりの始まりだと言えます。

ローカルから世界へ:瀬戸内はテストベッドになりうる
NYTが描く巨大な世界情勢の中で、瀬戸内海という小さな地域が、実は重要な意味を持つのではないかと思えてきました。
- 人口は少ないが、航路は安定している
- 気候は比較的穏やか
- 島々が多く、短距離移動の需要が大きい
- 世界的なアートの発信地(直島・豊島)でもある
ここほど、自動航行フェリーが“日常化”するのに適した場所は、多くありません。
いずれ、「瀬戸内の自動航行フェリーは世界のロールモデルです」と言われる日が来てもおかしくない。
購読料月額300円のNYTが、意外にも瀬戸内の未来を見せてくれた
世界のニュースを追うと、日本の弱点が見え、同時に日本の可能性も見えてくる。
今回の気づきは、まさにその象徴でした。
購読料月額300円のNYTと、ChatGPTの要約機能。
この組み合わせが、意外にも「瀬戸内の未来」を鮮やかに浮かび上がらせてくれたのです。


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