ある日、自宅で何気なく見ていたNHKの夕方のニュース。
たまたまその日の特集は、岡山県・矢掛町からの生中継でした。
リポーターが地元のオリジナルソーダを作るという内容でしたが、ふと気になってGoogleマップで矢掛町を調べてみると……驚きました。
そこには、まるで倉敷美観地区に負けないほどの、江戸時代の町並みがしっかり残された宿場町があったのです。
■ 雨の予報と、迷いの選択
撮影を決行したのは、そのテレビ中継を見た後日。
天気予報では、香川県よりも岡山県の方が雨が強く降るとのこと。
そこで、朝5時に車に乗り、岡山方面へ向かうことにしました。
ただし目的地を「矢掛町」にするか、「王子が岳(児島)」にするか、ギリギリまで悩みました。
王子が岳なら霧が確実に出るだろう。
一方で矢掛町は、“雨の中の宿場町”という魅力がある。
瀬戸大橋を走る途中、与島パーキングエリアに一度車を停め、Yahoo天気アプリで雲の流れを確認。
そして直感しました。
「これは、矢掛町に大雨が来る。」
迷いを断ち切り、矢掛町へ向かうことにしました。
■ 土砂降りの洗礼と、小さなハプニング
ところが、ここでハプニング発生。
車を走らせていると、予報通りの土砂降り。
玉島インターチェンジを降りる直前には、車の視界センサーが誤作動するほどの激しい雨。
高速道路を降りた後はGoogleマップのナビに頼りましたが、雨音がすごすぎてナビの音声が聞こえない。
結果、曲がるべき交差点を通り過ぎてしまい、少し遠回りをすることに。
この時点で、約10分のタイムロス。
正直、この時は「間に合わないかもしれない…」という焦りがありました。
■ 矢掛宿に到着。そして撮影スタート
どうにかして矢掛町の宿場町エリアに到着。
車は道の駅 山陽道やかげ宿に駐車。まだ雨はかなり降っていて、傘を差しながら慌てて機材を準備。
映像を落ち着いて撮る余裕なんて、今回もなかったです。
けれど、結果的に撮れたのが、こちらの動画です。
■ 雨に滲む宿場町と、撮影への思い
いつも思うのですが、現場に行くと予想外のことが本当に多い。
雨の強さ、人の動き、光の具合、想定外の出来事……
事前に思い描いたような撮影って、なかなかできないんですよね。
けれど、そうした偶然も含めて、今回の矢掛町の映像には**「雨の宿場町のリアルな姿」**が映せたのではないかと思っています。
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