新しい撮影機材を導入しました。― 歩きながらでも自立撮影できる、理想の三脚を求めて ―

動画撮影ツール

私はYouTubeチャンネル「Setouchi Ambience」で、主に DJI OSMO POCKET 3 を使って撮影をしています。右手にカメラ、左手に傘。雨の中、このスタイルで日本庭園やお寺、神社などを歩いて、雨音を収録しています。

ただ、撮影の最中にふと「この構図を静止で残したい」と思う瞬間があります。たとえば、愛媛県の道の駅「霧の森」の中で見つけた鹿威し(ししおどし)などです。

けれど、右手に持ったOSMO POCKET 3をできるだけ動かさず撮影しても、後で映像を確認すると、わずかな手のブレで画面が揺れていることがありました。「これは惜しいな……」と、編集のたびに感じていました。

動画の撮影中は、傘とカメラで両手がふさがっているため、私は手を使わずに素早く自立させられる三脚があればと思い、Amazonで探してみることにしました。

いくつか比較する中で目に止まったのが、KraftGeek JustTap Tripod(MagSafe対応)でした。この三脚は、下部のボタンを地面に軽く叩きつけるだけで自動的に脚が開くというユニークな仕組みを持っています。

まさに、「歩きながらサッと置いて撮影したい」という私のスタイルにぴったりだと感じました。しかもMagSafe対応ということで、マグネットでデバイスを固定できる点も魅力的でした。

ところが、購入を躊躇させたのが、この三脚はもともとスマートフォン専用に設計されていることでした。

もし1/4ネジさえ備えていれば、すぐDJI OSMO POCKET 3を装着して使えるのに、この三脚には1/4ネジを装備しているモデルはありません。ラインナップはスマートフォンを固定するための「クリップ式」と「MagSafe式」の2種類のみ。

DJI OSMO POCKET 3にはMagSafe機能が搭載されていないので、この三脚単体では私の目的を実現することができないのです。

「この三脚にわざわざスマートフォンを取り付けて、さらにDJI OSMO POCKET 3を取り付けるのも違うな……」と悩み、YouTubeでこの商品のレビュー動画を探したり、再びAmazonで代替策を調べ続けました。

いくつか検討した結果、見つけたのがK&F Concept Osmo Pocket 3用 磁気マウントベースでした。これはOSMO POCKET 3に取り付けて、MagSafe対応アクセサリーと磁力で結合できるようにするためのパーツです。

ただ、MagSafeは“磁石の並び”が製品によって微妙に異なります。磁極の配置が合わないと、くっつかないどころか不安定になります。つまり「相性問題」があるのです。

それでもレビューを読み込み、いくつもの製品と比較検討した結果、最終的にこのK&F Concept製マウントベースを購入する決断をしました。

結果は、想像以上でした。KraftGeek JustTap Tripod × K&F Concept 磁気マウントベースの組み合わせは、まるで純正品同士のようにガッチリ結合。

少し強い力を加えてもズレず、しっかり固定されます。OSMO POCKET 3を装着した状態で三脚下部のボタンを軽く地面に叩くと、脚がパッと開いて自立。これで歩きながらでも「この瞬間を静止で残したい」と思った時に、両手を塞がずにその場でブレのない映像を撮れるようになりました。

※注意点として、脚が開くときに音がします。撮影中に周囲が静かな場合は、この音がマイクに入る可能性があります。

この新しい機材は、まだ実際の撮影では使用していません。しかし、これまで感じていた「手ブレのわずかな不満」を解消してくれる、とても心強いアイテムになりそうです。

今後はこの三脚を使って、日本庭園の雨音や、霧の森で響く鹿威しなど、静止した構図の中にある「音と風景の美しさ」をもっと丁寧に撮っていきたいと思っています。

撮影機材は「高価だから良い」というものではなく、自分の撮影スタイルに合っているかどうかが大切だと感じます。今回のように、歩きながらでも簡単に設置できる仕組みを整えることで、撮影中のストレスが減り、表現の幅も広がります。

新しい機材が私の映像にどんな変化をもたらすのか、これからの動画にぜひご期待ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました