日本全国で増える熊目撃・被害報告
2025年の日本では、特に本州の多くの県で熊の目撃情報や、人身被害の報告が相次いでいます。たとえば報道によれば「人間と熊の衝突は過去最多ペース」であるとのデータもあります。
このような流れを背景に、日本国内の山間部や人間の生活圏内のツキノワグマやヒグマ(ヒグマは北海道にのみ生息)など大型獣との“遭遇リスク”が以前にも増して意識されるようになりました。
しかし四国は例外?人身被害ゼロの登山地
では、四国地方ではどうでしょうか。実は、四国内で「熊に遭遇して怪我をした」「熊に襲われて死亡した」という正式な被害報告は、2025年11月5日時点で確認されていません。私が知る限り、熊と出くわしたという話も耳にしません。
確かに、四国には熊が16頭〜24頭が生息していると言われていますが、20世紀初頭までの狩猟や森林開発により個体数が激減。現在は高知県や徳島県の一部山岳にごく少数が確認されているにとどまります。環境省の調査でも、四国の熊生息域は「極めて限定的」とされています。
私のつるぎ山登山体験(2025年10月16日・17日)
そして実際、私は2025年10月16日・17日の2日間、徳島県のつるぎ山に登ってきました。登山の前日、ふと「熊対策はどうしようか」と頭をよぎりましたが、特別な装備を用意することなく登ることにしました。(本当は準備しておくのが正解です)
杖とザックで、登山道を歩き、山頂へ。結果として、登山中に熊と遭遇することはありませんでした。動画も撮影し、その登山の様子を私のチャンネル《Setouchi Ambience》で公開しています。
登山者も多い安全な環境
動画をご覧になればお分かりのとおり、山頂では日本人の登山者はもちろん、海外からの観光客の方も登山していました。(31:45 – 山頂に登頂)
また、私は撮影した翌日の早朝、ヒュッテを出て少し歩いた際にも、外国人観光客の方が頂上付近で日の出を待つ様子を目にしました。
こうした“人の出入りが多い山”という点も、熊遭遇リスク低減の一因かもしれません。「人と自然が共存する登山地」として、つるぎ山は、ある程度、安心できる場所と言えます。


初心者にもおすすめ、四国・つるぎ山の魅力
つまり、現在最も安心して登山を楽しめる地域のひとつは、四国です。中でもつるぎ山はアクセスも比較的良く、初心者でも挑戦しやすい山です。例えば、登山バスを利用して登山口に向かうことも可能で、2025年のシーズンでは11月24日までバス運行が予定されているなど、公共交通を使った登山の敷居も低くなっています。
もし登山を検討されているなら、四国・徳島県のつるぎ山をおすすめします。熊の不安が少ない環境で、安心して“山時間”を満喫できると思います。
まとめ
全国的に熊被害が増えている今だからこそ、「熊に遭遇する可能性が低い」と言える安全圏を持つことは貴重です。四国という土地、そしてつるぎ山という山は、登山初心者や自然音・風景を求めるクリエイターにとっても理想的な舞台です。私自身、熊対策をあまり準備せずとも、快適に撮影登山を終えることができました。



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