前回の記事「四国には熊による人身被害はありません。」に多くのアクセスが集まっており、11月に入ってからもクリック数が右肩上がり。
そこで今回は、2025年11月20日に実際に登った最新レポート(パート2)をまとめました。
テーマは2つ:
- ① つるぎ山で “霧氷” は本当に撮れたのか?
- ② 気になる熊との遭遇はあったのか?
つるぎ山の魅力・登山のリアル・そして読者がもっとも気になる「熊」の情報について、すべて包み隠さずお伝えします。
なぜ、再び つるぎ山へ登ろうと思ったのか?
理由はシンプル。
Setouchi Ambience の冬動画として「霧氷」を撮影したかったから。
冬のつるぎ山では、気象条件がそろえば木々が真っ白に凍りつく「霧氷(むひょう)」が見られます。
しかし霧氷は 運とタイミング がすべて。出現条件のハードルも高く、地元民でもなかなか遭遇できません。
だからこそ、「これはチャンスだ」と思い、再び登ることを決断しました。
霧氷とは?
霧氷とは、細かい氷の粒(過冷却水滴)が、木の枝などに付着して凍りついた現象のこと。
霧・風・低温(だいたい −2℃ 以下)
この3つが揃うと発生します。
見た目は真っ白。雪とは違い、ひとつひとつの粒が繊細に光を反射して、幻想的な景色を生み出します。

霧氷はどんな条件で出現する?GPTとの“気象分析”の日々
霧氷の発生を予測するため、私が使っていたのは windy.com(有料版)。
チェックしていたのは:
- 標高2,000m付近の気温
- 風速
- 湿度
- 過冷却の可能性
そして、この気象を読み解くために ChatGPT と数日間にわたって細かい分析をしていました。
予測の結果、2025年11月20日は 「霧氷が発生する可能性が高い」 という判断に。
この気象分析の詳細は、後日、別の記事にて紹介します。
午前2時30分に出発:つるぎ山ナイトハイクのリアル
霧氷は「日の出前後に美しい」ため、私は午前2時半に香川の自宅を出発。
ローソン貞光店で休憩を挟み、午前5時すぎに登山口に到着しました。
しかし…
登山口に数台の車はあるものの、夜明け前から歩く人は誰もいない。
完全なナイトハイクです。
幸い、昔買ったアクションカメラ用ライトを倉庫から引っ張り出して持参。
これがなければ完全に真っ暗でした。
- 木々の影が揺れるたびに振り返る
- 鹿のような鳴き声が数回響く
- 横風が吹いただけで驚く
でも、私はひとりで森に入ることに慣れているので、怖がりつつも落ち着いて登りました。
霧氷、ついに現れる。ChatGPTにも即報告した瞬間
西島駅(リフト終着点)が見えてきた頃、空がゆっくりと明るくなり始めました。
そして、ふと上を見上げると――
つるぎ山の山頂の木々だけが、真っ白に輝いている。
まさに霧氷でした。
すぐにiPhoneで撮影し、ChatGPTへ写真を送りました。
返ってきたのは:
「それは間違いなく霧氷です!」
という力強い返信。
この瞬間、今日、つるぎ山に来て良かったと心から思いました。


では、熊との遭遇は?
安心してください。今回も熊とは遭遇しませんでした。
ただし、注意点はちゃんと書いておきます。
- つるぎ山周辺には少数ながらツキノワグマが生息
- 四国は本州と違い“個体数が圧倒的に少ない”
- 遭遇確率は本州より低いが「ゼロではない」
今回私が歩いたルートは:
- つるぎ山登山口 → 西島駅
- 西島駅 → 初心者コースへ
- 次郎笈方面が見える展望台に到着
- そのまま次郎笈方面の稜線を歩く
この区間、早朝だったこともあり 誰にも会いませんでした。
当然、熊にも遭遇しませんでした。
しかし、動画撮影に集中していたため、正直、熊への警戒はいつもより薄れていたと思います。
(本当はもっと意識しておくべきですね。)
帰り道で感じた“ある疑問”:四国の熊はどうなのか?
下山後は、国道438号 → 492号 → 193号 を通って香川県へ帰宅。
その途中で、気になる光景を何度も見ました。
どの集落の柿の木も、実が無傷で残っている。
本州では、山の食料不足から熊が里に降りてきて「柿の実を食べ尽くす」
という被害が多く報じられています。
しかし、今日走った四国の山間部では——
どの柿の木も実が綺麗に残っている。
このことから、私個人の考えですが:
【仮説】四国の熊は、山にまだ十分な食料があるのでは?
- 四国の熊はもともと個体数が少ない
- 食料不足 → 里へ降りてくる という流れが本州ほど起きていない
- 結果として、里での被害が少ないのかもしれない
あくまで“個人的な感想”ですが、今日の登山では、「四国の山は、本州ほど熊の危険を感じない」という印象を強く持ちました。
(もちろん、油断して良いという意味ではありません!)
まとめ:霧氷は撮れた。熊にも会わず、安全に下山できた。
今回の登山で得られたこと:
- ✔ 霧氷の撮影に成功
- ✔ 夜明けのつるぎ山は幻想的
- ✔ 熊との遭遇なし(気配もゼロ)
- ✔ 四国の熊事情について新しい気づきが得られた
この“つるぎ山霧氷編”は、Setouchi Ambience にて後日動画公開予定です。




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