私はなぜこのブログを書いているのか――瀬戸内の風景を記録する理由

香川県三豊市のしうで山から見渡す瀬戸内海の朝焼け My Story
香川県三豊市の紫雲出山から愛媛県方面を見渡す。

私は現在、瀬戸内地方を拠点に、風景・音・時間の流れを記録する活動をしています。

このブログは、いわゆる観光ブログでも、撮影テクニックを解説する専門ブログでもありません。

ここに書いているのは、
「なぜその場所を撮ったのか」
「なぜその瞬間を残したいと思ったのか」

という、判断や感情を含めた記録です。

写真や映像は、ただ綺麗なだけでは残りません。
そこに至る理由や背景があって、初めて「意味を持つもの」になると、私は考えています。

私は42歳で海外に渡り、マレーシアやタイで生活し、仕事をしていました。

海外で暮らしていると、日本という国を「内側」ではなく外側から眺める時間が自然と増えていきます。

その中で、ある違和感を強く感じるようになりました。

それは、日本の風景、特に多島美のある瀬戸内のような地域が、世界にほとんど正しく伝わっていない、という事実です。

派手な観光地や有名都市の情報は多くあっても、人が暮らす場所の空気感や、雨音、霧、静かな時間の価値は、ほとんど共有されていませんでした。

瀬戸内海を取り囲む瀬戸内地方は、決して派手な場所ではありません。

観光地として強く主張する景色も、一目で分かる分かりやすさも少ない地域です。

しかし、

  • 海と生活の距離が近いこと
  • 人工物と自然が混ざり合っていること
  • 雨や霧、音が主役になる時間が多いこと

こうした要素は、海外で生活したからこそ、むしろ強い価値を持つものだと感じるようになりました。

瀬戸内地方の魅力は「説明されて理解するもの」ではなく、体験して初めて伝わるものだと考えます。

だから私は、観光案内ではなく、記録という形で残すことを選びました。

このブログでは、

  • 撮影の裏側
  • その場所を選んだ理由
  • 撮影中に感じた迷いや判断

といった、完成した映像だけでは見えない部分を言葉として残しています。

同時に、40代以降でも人生を組み替えられること、新しい挑戦ができることを、自分自身の実例として記録しています。

これは誰かを鼓舞するための成功談ではありません。
試行錯誤や迷いも含めた、現在進行形の記録です。

このブログは、私自身の活動の記録であると同時に、

  • 瀬戸内地方という地域の記録
  • 日本の生活風景の記録
  • これから何かを始めようとする人への参考資料

でもあります。

ここに書かれた記事が、誰かにとってのヒントになったり、日本の風景を見つめ直すきっかけになれば、それ以上の目的はありません。

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